［お偲び］ 隆大介 氏（俳優）

備考：葬儀は近親者で施行。本名は張明男（ちょう・あきお）。
１９７５年に仲代達矢、宮崎恭子夫妻が始めた俳優育成の「無名塾」に入塾。１期生として研さんを積み、７８年「オイディプス王」で初舞台。８０年には黒澤作品の名作「影武者」で織田信長を演じ、ブルーリボン賞新人賞を受賞。同監督の「乱」（８５年）にも出演した。以降、ＮＨＫ大河ドラマには「峠の群像」、「翔ぶが如く」（江藤新平役）、「軍師官兵衛」（黒田休夢役）など４作品に出演。「峠の群像」でエランドール新人賞を受賞した。個性派俳優として数多くの映画、ドラマに出演した。１５年には撮影のために台湾を訪れた際、酔っ払った状態で空港職員に暴力をふるう事件を起こしたが、反省し１８年に俳優活動を再開させていた。趣味は黒澤映画研究。日本の映画史に足跡を残した名脇役が静かに人生の幕を下ろした。