［お偲び］ 高村勣 氏（日本生活協同組合連合会 元会長、生活協同組合コープこうべ 元理事長）

備考：１９４６年に神戸経済大（現・神戸大）卒業後、コープこうべの前身の灘購買利用組合に入所。５７年に生協で初めてスーパー形式の店舗を兵庫県芦屋市に構えた。６２年に神戸生活協同組合との合併で発足した灘神戸生協（現コープこうべ）では、生協独自の協同購入に加え、スーパーと同じセルフ方式や多店舗展開を進め、同生協を日本一の規模に押し上げる原動力となった。草創期のダイエーとは神戸を舞台に「神戸流通戦争」といわる熾烈な勢力争いを繰り広げ、ダイエー創業者の故中内功氏とともに戦後の流通業界を牽引した。８３年に灘神戸生協組合長、８９～９３年理事長。この間、組合員数は１００万人に達した。全国の生協が加盟する日本生協連では８５年から９３年まで会長を務めた。９０年には主要１１生協で組織する「日本生協店舗近代化機構」（２０００年解散）を創設し、全国規模の共同調達・共同開発などで連携を強め、大手スーパーに匹敵する商品力を目指した。福祉事業にも力を入れ、８３年から高齢の組合員宅を若い組合員が訪ね世話をする「くらしの助け合い活動」を始めた。