[おくやみ]原尞 氏(作家)76歳 2023年5月4日逝去

[お偲び] 原尞 氏(作家)

原尞(はら・りょう)氏
命日: 2023年5月4日
(福岡県小郡市の病院で)
年齢: 76歳
出身: 佐賀県鳥栖市
肩書: 作家
備考:本名は原孝(はら・たかし)。葬儀は家族で施行。
九州大学文学部美学美術史科卒業。1970年代はおもに東京でフリージャズのピアニストとして活躍。30歳ころから意識的に翻訳ミステリを乱読し、とくにレイモンド・チャンドラーに心酔した。1988年に私立探偵・沢崎が初登場するハードボイルド長篇「そして夜は甦る」で作家デビュー。日本の風土にハードボイルドを定着させた優秀作として高い評価を得た。1989年の第2作「私が殺した少女」で第102回直木賞を受賞した。その後長篇第3作「さらば長き眠り」(1995年)、第4作「愚か者死すべし」(2004年)と一貫して沢崎シリーズを書き続け、2018年に14年ぶりに発表した長篇第5作「それまでの明日」が遺作となった。短篇集に「天使たちの探偵」(1990年)、エッセイ集に「ミステリオーソ」「ハードボイルド」(ともに2005年)がある。
参照:
・ 原尞氏が死去 直木賞作家、76歳
・ 原りょうさん死去 直木賞作家、76歳
・ 直木賞作家・原尞さん死去 76歳 1989年「私が殺した少女」で受賞

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