[おくやみ]中村雄二郎 氏(哲学者、明治大学 名誉教授)91歳 2017年8月26日逝去

[お偲び] 中村雄二郎 氏(哲学者、明治大学 名誉教授)

中村雄二郎(なかむら・ゆうじろう)氏
生誕: 1925年10月13日
命日: 2017年8月26日
(東京都内の病院で)
年齢: 91歳
出身: 東京都
肩書: 哲学者、明治大学 名誉教授
備考:葬儀は近親者で施行。後日、お別れの会を開く。
東大文学部を卒業し、文化放送を経て1964年に明大教授。パスカルやデカルトを中心としたフランス哲学を出発点とし、60年代には人間の生の根源である情念に注目した論考を発表。70年代以降は、人間の認識のあり方を根源的に考え直す共通感覚論やトポス(場所)論、臨床の知などを展開した。生きた学問としての哲学を重視し、科学技術や生命倫理、21世紀の戦争やテロなどのテーマに積極的に発言した。演劇好きで知られ、劇評も手掛けるなど、従来の「哲学者」のイメージを超える活動で知識人らに大きな影響を与えた。著作の一部は中国や台湾でも翻訳出版された。おもな著作に、「共通感覚論」「臨床の知とは何か」「感性の覚醒」「魔女ランダ考」「西田哲学の脱構築」「悪の哲学ノート」など。難解な術語をわかりやすく説明する入門書を数多く手がけ、84年に刊行された「術語集」は、哲学書としては異例のベストセラーとなった。仏哲学者ミシェル・フーコーの翻訳者としても知られる。96年に明治大学名誉教授。
参照: ウィキペディア
・ 中村雄二郎氏が死去 哲学者「臨床の知」提唱
・ 哲学者の中村雄二郎さん死去 「共通感覚論」「術語集」

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