[おくやみ]佐伯彰一 氏(文芸評論家、日本芸術院会員)93歳 2016年1月1日逝去

[お偲び] 佐伯彰一 氏(文芸評論家、日本芸術院会員)

佐伯彰一(さえき・しょういち)氏
命日: 2016年1月1日 13時48分
(東京都目黒区の病院で)
年齢: 93歳
出身: 富山県
肩書: 文芸評論家、日本芸術院会員
備考:葬儀は近親者で施行。
43年東京大英文科卒。米ミシガン大などで日本文学を講じた。アーネスト・ヘミングウェーやフラナリー・オコナー、ウィリアム・フォークナーらアメリカ文学の研究・翻訳を行った。80年に日本翻訳文化賞を受賞。日米双方の文学・文化への幅広い知見で知られた。戦前、戦中に知識人の転向や挫折を見せつけられたのを原点に、50年代から文芸評論に取り組んだ。68年から東京大、83年から中央大の教授を歴任した。三島由紀夫研究の第一人者としても知られ、新潮社刊行の全集(35巻・補巻1、76年完結)の編集を担当。95年に東京・世田谷文学館、99年には山梨県・三島由紀夫文学館のいずれも初代館長を務めた。谷崎潤一郎らが自己の資質を見いだす過程を追った「物語芸術論」で80年読売文学賞。他の著書に「日本人の自伝」(74年)、「評伝三島由紀夫」(78年)、「自伝の世紀」(85年)など多数。86年、「自伝の世紀」で芸術選奨文部大臣賞を受賞した。保守系の論客としても知られた。 評論家の業績で82年日本芸術院賞。88年日本芸術院会員。99年に正論大賞(特別賞)。
参照:
・ 佐伯彰一氏が死去 文芸評論家、東京大名誉教授
・ 文芸評論家の佐伯彰一さん死去 「三島由紀夫全集」編集
・ 佐伯彰一さん93歳=米文学者、文芸評論家

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