[おくやみ]勝城蒼鳳 氏(竹工芸家、人間国宝)88歳 2023年1月28日逝去

[お偲び] 勝城蒼鳳 氏(竹工芸家、人間国宝)

勝城蒼鳳(かつしろ・そうほう)氏
命日: 2023年1月28日 14時3分
(栃木県那須塩原市の病院で)
年齢: 88歳
出身: 高林村(現 那須塩原市)
肩書: 竹工芸家、人間国宝
葬儀: 2023年2月2日
会場: JAアトラス大田原ホール りんどう式場
栃木県大田原市若草1丁目1498−1
備考:本名は勝城一二(かつしろ・いちじ)。
15歳から竹細工師菊地義伊さんに基礎を学び、後に竹工芸家八木澤啓造さんに師事。1968年の日本伝統工芸展初入選を機に「蒼鳳」の号を用い、作家としての道を歩み始めた。その後も斎藤文石さんに5年間師事した。生まれ育った故郷の豊かな自然や四季折々の身近な情景をテーマとし、自身のイメージを表現するために新しい技法を考案。「千集編み」と呼ぶすっきりとした線によるダイナミックな花、2色に染め分けた柾割材の「引っかけ編み」で文様化した水の動きなど、伸びやかな造形、豊かな表情で竹工芸の可能性を広げていった。3年前、自宅玄関で転倒し大腿骨を骨折。自作のつえを突きながらも制作を続けた。昨年秋の日本伝統工芸展には、自宅近くの麦畑から飛び立つヒバリに着想を得た「雲雀の里」を出品した。72年日本工芸会正会員、98年紫綬褒章受章。2005年重要無形文化財「竹工芸」保持者認定。20年には県立美術館の企画展「竹の息吹き」で作品や足跡が紹介された。
参照:
・ 人間国宝の勝城蒼鳳さん死去 竹工芸、栃木県大田原市在住

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