[おくやみ]北出不二雄 氏(陶芸家、金沢美術工芸大学名誉教授)94歳 2014年6月10日逝去

[お偲び] 北出不二雄 氏(陶芸家、金沢美術工芸大学名誉教授)

北出不二雄(きたで・ふじお)氏
命日: 2014年6月10日 9時55分
年齢: 94歳
出身: 兵庫県三田市
肩書: 陶芸家、金沢美術工芸大学名誉教授
葬儀: 2014年6月12日
会場: JAやすらぎ会館
石川県加賀市作見町ト8−1
備考:古九谷以来の上絵付けの伝統を受け継ぎながら、現代九谷焼で独自の世界を確立した。生乾きの素地に鉄筆で線を刻んで焼き締めた後、色付きのガラス質の釉薬(ゆうやく)を付けてさらに焼く独自の「彩釉陶(さいゆうとう)」は、ペルシャ陶器にみられるような柔らかみのある光沢で高い評価を受けた。
1928年、9歳の時に、叔父で後に九谷焼作家として初の日本芸術院賞を受賞する北出塔次郎の養子となる。石川県立工業学校窯業科卒後、国立陶磁器試験場で陶芸の素地についても技法を深めた。1950年に金沢美術工芸専門学校(現金沢美術工芸大)の陶磁器科を卒業。同年日展に初入選。1987年の日展、1993年の日本新工芸展でそれぞれの内閣総理大臣賞を受賞した。日展評議員、参与、九谷焼技術保存会長も務めた。金沢美大でも後進の育成に尽力。助教授を経て、1979年に教授に就任。1991~1997年度には学長を務めた。1991年中日文化賞、1996年に旭日小綬章。
参照:
・ 【美術】北出不二雄さんを悼む 石川県立美術館長 嶋崎丞
・ 特集 北出不二雄 - NPO法人さろんど九谷

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