［お偲び］ 小池一夫 氏（漫画原作者）

備考：本名は俵谷星舟（たわらや・せいしゅう）。葬儀は近親者で施行。
中央大法学部を卒業後、時代小説家の山手樹一郎さんに師事し、漫画「ゴルゴ１３」のさいとう・プロダクションで脚本を手がけた。漫画原作者として独立後、劇画家の小島剛夕氏と組み、1970年から週刊漫画アクションで連載を始めた、幼子の大五郎と共に旅を続ける元公儀介錯人、拝一刀の姿を描いた劇画「子連れ狼」は映画やテレビドラマなどとなり一大ブームを巻き起こし、世界中で翻訳・出版された。時代劇のほか、性的、暴力的要素がある作品などで青年漫画誌を中心に活躍。代表作に「クライングフリーマン」（画・池上遼一さん）、「オークション・ハウス」（画・叶精作さん）、「弐十手物語」「修羅雪姫」「首斬り朝」など。小説や脚本なども手がけた。後進の育成にも積極的に取り組み、７７年設立の「小池一夫劇画村塾」からは漫画家の高橋留美子さん、原哲夫さん、ゲームデザイナーの堀井雄二さんら多数のクリエーターが輩出した。2000年からは大阪芸術大教授を務めた。