［お偲び］ 斎藤慎爾 氏（俳人）

備考：葬儀は近親者で施行。
酒田東高時代に俳句を始め、秋元不死男に師事した。山形大文理学部在学中に第8回氷海賞受賞。中退後、1963年に個人出版社の深夜叢書社を設立。数多くの文芸書を刊行する中、文芸評論も手掛けた。83年に寺山修司らと俳誌「雷帝」を刊行するなど俳人、編集者として文芸評論や評伝執筆など多方面で活躍した。瀬戸内寂聴さんの晩年の句集「ひとり」も手がけた。自身の句集に「陸沈」、著書に「寂聴伝―良夜玲瓏」「斎藤慎爾全句集」など。2010年、歌手美空ひばりさんの評伝「ひばり伝　蒼穹流謫」で芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。23年には、創作や批評活動に加え、「現代俳句の世界」やアサヒグラフ増刊「俳句の時代」を編集し、昭和後期に俳句を始めた人たちに大きな影響を与えたことなどが評価され、現代俳句大賞を受賞した。