[おくやみ]松井章 氏(元奈良文化財研究所埋蔵文化財センター長)63歳 2015年6月9日逝去

[お偲び] 松井章 氏(元奈良文化財研究所埋蔵文化財センター長)

松井章(まつい・あきら)氏
命日: 2015年6月9日 13時56分
(奈良県奈良市の自宅で)
年齢: 63歳
出身: 大阪府堺市
肩書: 元奈良文化財研究所埋蔵文化財センター長
葬儀: 2015年6月11日
会場: 泉屋メモリアルホール学園前
奈良県奈良市学園朝日町2−5
備考:遺跡から出土する動物の骨や植物遺体などから、古代の暮らしや人間と自然との関係を考える環境考古学の第一人者。東日本の縄文文化がサケ・マスの保存食で栄えたと論じ、琵琶湖の粟津湖底遺跡に残った貝殻・植物をもとに、季節による縄文人の食生活の変化にも迫った。また、藤原京跡(奈良県橿原市)などのトイレ遺構から古代人の食生活を推測し、池島・福万寺遺跡(東大阪市、大阪府八尾市)の弥生時代の水田跡に残されたコウノトリの足跡から、「人と野鳥の共生」を実証するなど先進的な研究で知られた。東日本大震災で被災した歴史資料を救う「文化財レスキュー」にも尽くした。2011年、考古学で顕著な業績のあった新進の研究者に贈られる浜田青陵賞を受賞した。著書に「環境考古学への招待」など。

参照:
・ 松井章氏が死去 元奈良文化財研究所埋蔵文化財センター長
・ 松井章さん死去 環境考古学の第一人者

追悼の言葉を残す

供花(カラー)