[おくやみ]浜田知明 氏(彫刻家・銅版画家)100歳 2018年7月17日逝去

[お偲び] 浜田知明 氏(彫刻家・銅版画家)

浜田知明(はまだ・ちめい)氏
命日: 2018年7月17日 1時25分
(熊本県熊本市の病院で)
年齢: 100歳
出身: 熊本県高木村(現 御船町)
肩書: 彫刻家・銅版画家
葬儀: 2018年7月19日
会場: 豊住葬祭
熊本県熊本市中央区河原町23
備考:本名は浜田知明(はまだ・ともあき)。
1939年に東京美術学校(現 東京芸術大)を卒業、旧日本軍に入隊し中国で従軍。戦後上京して銅版画制作を開始。戦争体験をモチーフとし、のちに戦後美術の記念碑と評される「初年兵哀歌」「風景」の連作を発表した。銃口をのどにあて足の指で引き金を引こうとする兵士を描いた「初年兵哀歌(歩哨)」は56年、スイスのルガノ国際版画展で次賞となり、注目を集めた。57年に帰郷。熊本短大(現 熊本学園大)教授などを務めながら、「群盲」「狂った男」など人間や社会を風刺した作品や、「ボタン(A)」「ボタン(B)」といった現代の核の恐怖を表現した作品を作り続けた。83年からブロンズ彫刻を始め、晩年は版画同様のテーマを、より端的にモノとして表現することに取り組んだ。戦争をテーマに正面から取り組んだ作品は海外でも高く評価され、79年、版画コレクションで最も権威あるオーストリアのアルベルティーナ国立美術館で展覧会が開かれた。89年にはフランス政府から芸術文化勲章シュバリエ章を受章。2007年にはイタリアのウフィツィ美術館で作品が展示された。
参照:
・ 彫刻・銅版画家の浜田知明さん死去 「初年兵哀歌」
・ 版画・彫刻家の浜田知明さん死去 戦争体験をモチーフに

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