[おくやみ]清水邦夫 氏(劇作家)84歳 2021年4月15日逝去

[お偲び] 清水邦夫 氏(劇作家)

清水邦夫(しみず・くにお)氏
命日: 2021年4月15日 12時46分
年齢: 84歳
出身: 新潟県妙高市(旧 新井市)
肩書: 劇作家
備考:葬儀は近親者で施行。
早稲田大学在学中に発表した戯曲「署名人」でデビューし注目された。卒業後、岩波映画を経て専業作家に。蜷川幸雄さんらが1968年に旗揚げした現代人劇場、後に櫻社に戯曲を提供し、蜷川さんの初演出作「真情あふるる軽薄さ」(69年)、岸田国士戯曲賞を受けた「ぼくらが非情の大河をくだる時」(72年)などで反抗的な若者、政治的挫折に伴う心情を描いて全共闘世代の若者らの支持を集めた。劇団解散後、妻で俳優の故松本典子さんらと企画集団「木冬社」を結成。女優4人による「楽屋」(77年)などを作・演出。82年から互いにフリーの立場で蜷川さんとのコンビが復活し、引退した俳優夫婦らを描いた「タンゴ・冬の終わりに」(84年)は91年に蜷川さん演出、英国人俳優によるロンドン公演が行われた。80年に「わが魂は輝く水なり」で泉鏡花文学賞。「エレジー」(83年)で読売文学賞を受賞した。2001年の「女優N―『戯曲推理小説』より」が最後の作品となった。紀伊国屋演劇賞個人賞、「弟よ」などで芸術選奨文部大臣賞。小説も執筆し、芥川賞候補に挙がったこともあった。田原総一朗さんと共同脚本・共同演出、桃井かおりさんら出演の「あらかじめ失われた恋人たちよ」など映画にも関わった。2002年に紫綬褒章、08年に旭日小綬章を受けた。多摩美術大教授も務めた。
参照:
・ 劇作家の清水邦夫さん死去 84歳、「楽屋」
・ 劇作家の清水邦夫さん死去 蜷川幸雄さんと長年コンビ
・ 劇作家の清水邦夫さん死去 妙高市出身、若者の苦悩描く

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