[おくやみ]滝井繁男 氏(弁護士、元最高裁判所判事)78歳 2015年2月28日逝去

[お偲び] 滝井繁男 氏(弁護士、元最高裁判所判事)

滝井繁男(たきい・しげお)氏
生誕: 1936年10月31日
命日: 2015年2月28日 10時50分
(大阪府大阪市北区の病院で)
年齢: 78歳
出身: 京都府京都市
肩書: 弁護士、元最高裁判所判事
備考:葬儀は近親者のみで執り行われた。
京都大法学部を卒業後、1963年に弁護士登録した。大阪空港の騒音に悩む住民が夜間の使用差し止めなどを国に求めた訴訟で原告弁護団の副団長を務めたほか、多くの医療過誤訴訟に参加。99~2000年に大阪弁護士会の会長を務めた。02年6月に最高裁判事に就任し、06年10月に定年退官した。最高裁では、水俣病の被害をめぐり国や熊本県の責任を認めた水俣病関西訴訟判決(04年)や、外国に住む日本人に国政選挙の選挙区での投票を認めていなかった公職選挙法の規定を憲法違反とした判決(05年)、消費者金融業者の「グレーゾーン金利」を実質的に否定する判決(06年)などに携わった。また、婦女暴行の被害を警察に届けた日本たばこ産業(JT)の女性社員を逆恨みし、服役後に殺害したとして殺人罪などに問われた男の上告審判決に、裁判長として関与した。04年の火災保険金の支払いをめぐる訴訟の判決では、火災発生が保険金請求者の放火などでないことの立証責任は保険会社側にあると初判断。江沢民・元中国国家主席の講演会で早稲田大が参加希望者名簿を警視庁に提供したことをめぐる訴訟では03年、「承諾を得ない個人情報開示はプライバシー侵害で違法」と判断した。「人権派弁護士」として知られた。09年に「最高裁判所は変わったか」(岩波書店)を出版。兄は作家の和久峻三氏。
参照: ウィキペディア
・ 元最高裁判事の滝井繁男さん死去
・ 滝井繁男氏が死去 元最高裁判所判事
・ 訃報:滝井繁男さん 78歳=元最高裁判事、弁護士、作家・和久峻三さんの弟

追悼の言葉を残す

供花(カラー)