[おくやみ]田中雅博 氏(内科医、西明寺住職)70歳 2017年3月21日逝去

[お偲び] 田中雅博 氏(内科医、西明寺住職)

田中雅博(たなか・まさひろ)氏
命日: 2017年3月21日 7時20分
(栃木県益子町の診療所で)
年齢: 70歳
肩書: 内科医、西明寺住職
葬儀: 2017年3月25日
備考:葬儀は近親者で施行。本葬は4月26日14時~、看清坊(栃木県芳賀郡益子町益子4493)で。
東京慈恵会医科大卒。74年、国立がんセンターに入り、内分泌部治療研究室長などを務めた。寺を継ぐため83年に退職。住職のかたわら90年、緩和ケアも行う普門院診療所を境内に建設した。宗教者が、死期が近い患者らの心の奥の苦しみに対応する必要性を80年代から提言。ローマ法王が呼び掛けた国際会議にも4度招かれた。臓器移植法制定前の92年、スズメバチに刺されて心停止した女性が、尊厳死を希望していたことなどから延命措置を中止。腎臓は他人に移植された。これに対し、「脳死の判定が不十分」として医師や市民グループから殺人罪で告発(容疑不十分で不起訴)されるなど、脳死や尊厳死、臓器移植を巡って議論を起こした。14年に自らに進行性のがんが見つかってからも、患者らのケアにかかわる宗教者の育成に努め、16年に結成された「日本臨床宗教師会」の顧問も務めた。著書に「がんで死ぬのは怖くない」など。
参照:
・ 内科医・住職の田中雅博さん死去
・ 田中雅博さん70歳=僧侶、医師
・ 田中雅博氏死去 尊厳死認めた医師

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