[おくやみ]福嶋一雄 氏(日本野球連盟 元理事、元九州地区理事長)89歳 2020年8月27日逝去

[お偲び] 福嶋一雄 氏(日本野球連盟 元理事、元九州地区理事長)

福嶋一雄(ふくしま・かずお)氏
命日: 2020年8月27日
(福岡県北九州市の病院で)
年齢: 89歳
出身: 福岡県
肩書: 日本野球連盟 元理事、元九州地区理事長
備考:葬儀は近親者で施行。
右横手投げの技巧派。47年の春の選抜中等学校野球大会で、旧制小倉中のエースとして独特な下手投げ投法を駆使し準優勝。同年夏の全国中等学校優勝野球大会では、九州勢初の全国制覇を飾った。学制改革後で高校選手権となった48年の大会では1回戦から決勝の桐蔭(和歌山)戦まで無失点で投げきり、25回大会(39年)の嶋清一投手(和歌山・海草中、現向陽高)と並ぶ全5試合完封の大記録をうち立てた。3連覇を狙った49年(当時は小倉北)は準々決勝で倉敷工(岡山)に惜敗。帰り際にグラウンドの土を無意識にユニホームのポケットに入れ、その様子に感動した大会関係者の手紙で、土を持ってきたことに気づき、自宅の植木鉢に入れた。このエピソードから「甲子園の土を持ち帰った選手」のはしりとされている。卒業後、早稲田大に進んで東京六大学リーグ優勝、社会人野球の八幡製鉄(現・日本製鉄)の都市対抗制覇などに貢献して、「福嶋行くところに優勝あり」と言われた。現役引退後は日本野球連盟の理事、九州地区理事長などを歴任。テレビ、ラジオの解説を通じて、高校球児を見守り続けた。2013年に特別表彰で野球殿堂入りした。
参照:
・ 福嶋一雄さん死去、89歳 甲子園の土を最初に持ち帰る
・ 福嶋一雄さん死去 「土」持ち帰った球児―89歳

追悼の言葉を残す

供花(カラー)