[おくやみ]秋山ちえ子 氏(評論家)99歳 2016年4月6日逝去

[お偲び] 秋山ちえ子 氏(評論家)

秋山ちえ子(あきやま・ちえこ)氏
命日: 2016年4月6日 8時1分
(東京都目黒区の自宅で)
年齢: 99歳
出身: 宮城県仙台市
肩書: 評論家
備考:葬儀は近親者で施行。
本名は、橘川ちゑ(きっかわ・ちえ)。東京女子高等師範学校(現お茶の水女子大)卒業後、国立東京聾唖学校教諭を務め、結婚後中国へ。1948年、NHKラジオ「婦人の時間」で戦後女性の視野を広めるためのリポーターを担当。市民の視点からの生活実感のある評論が評価され、54年にはラジオによるルポルタージュという新分野を開拓したとして第2回日本エッセイスト・クラブ賞を受賞した。57年9月にスタートした「秋山ちえ子の談話室」(当初は「昼の話題」)は、暮らしのささやかな話題から時事問題まで扱うコラム的番組として人気になり、2002年まで1万2512回も続く長寿番組となった。その後は、05年まで週1回の「日曜談話室」でマイクに向かった。
障害者や高齢者を巡る問題、平和問題にも関心が高く、67年からは毎年終戦記念日の8月15日に東京・上野動物園で戦時中に餓死させられた実話にもとづいた象の物語「かわいそうなぞう」(土家由岐雄作・金の星社)をラジオ番組で朗読。戦争の悲惨さを訴え続けてきた。昨年まで48回続け、本の復刊や英仏語訳の出版につながった。 著書に「風の流れに添って」「さよならを言うまえに」「大晦日のローストビーフ」「いぶし銀のように」「九十九歳の恋うた」「雨の日の手紙」「種を蒔く日々」など多数。菊池寛賞(91年)、東京都文化賞、エイボン女性年度賞(99年)などを受賞している。
お別れの会:
2016年6月6日
日比谷松本楼
主催:秋山ちえ子さん・お別れの会実行委員会
参照:
・ 秋山ちえ子さん99歳=評論家、ラジオで「談話室」
・ 評論家の秋山ちえ子さん死去 ラジオで「談話室」45年
・ 秋山ちえ子さん死去=評論家、ラジオ番組で活躍-99歳
・ 故秋山ちえ子さんのお別れの会 放送ジャーナリスト
・ 故秋山ちえ子さんお別れの会、6月6日に東京・日比谷で

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