[おくやみ]篠弘 氏(歌人、短歌評論家)89歳 2022年12月12日逝去

[お偲び] 篠弘 氏(歌人、短歌評論家)

篠弘(しの・ひろし)氏
命日: 2022年12月12日 5時44分
(東京都内の病院で)
年齢: 89歳
出身: 東京都
肩書: 歌人、短歌評論家
備考:葬儀は近親者で施行。後日、お別れの会を開く。
1951年の早稲田大入学後、歌誌「まひる野」に入会、土岐善麿や窪田章一郎の指導を受けた。後に代表にも就いた。宮中歌会始の選者、宮内庁御用掛を務めたほか、現代歌人協会理事長や日本文芸家協会理事長も歴任した。95年に歌集「至福の旅びと」で迢空賞、82年に「近代短歌論争史」で現代短歌大賞、「凱旋門」で詩歌文学館賞、「緑の斜面」「篠弘全歌集」で毎日芸術賞、「残すべき歌論」で斎藤茂吉短歌文学賞など。99年に紫綬褒章、2005年に旭日小綬章。2020年には権力にあらがう歌人たちの姿を描いた「戦争と歌人たち ここにも抵抗があった」が刊行され、注目を集めた。
一方で、大学卒業後から小学館に勤務して百科事典の編集などを担い、百科事典編集長を経て取締役、社長室顧問に就いた。代表歌の一つ〈ラルースのことばを愛す“わたくしはあらゆる風に載りて種蒔く”〉はフランスの百科事典の出版社「ラルース」の商標に添えられた言葉を軽やかに訳し、自らの信条と重ねた。愛知淑徳大学の文化創造学部長も務めた。
参照:
・ 篠弘さんが死去 歌人、明敏な短歌史研究
・ 歌人・篠弘さん死去 評論・作歌の両面で活躍 宮中歌会始の選者も
・ 歌人で近代短歌研究者の篠弘さん死去、89歳

追悼の言葉を残す

供花(カラー)