[おくやみ]脇田晴子 氏(歴史学者、滋賀県立大学 名誉教授)82歳 2016年9月27日逝去

[お偲び] 脇田晴子 氏(歴史学者、滋賀県立大学 名誉教授)

脇田晴子(わきた・はるこ)氏
生誕: 1934年3月9日
命日: 2016年9月27日 11時11分
(兵庫県神戸市の病院で)
年齢: 82歳
出身: 兵庫県西宮市
肩書: 歴史学者、滋賀県立大学 名誉教授
備考:葬儀は近親者で施行。
京都大大学院博士課程を経て京都橘女子大(現・京都橘大)、鳴門教育大、大阪外国語大(現・大阪大外国語学部)、滋賀県立大などで教鞭をとり、石川県立歴史博物館長も務めた。夫は歴史学者で、大阪大名誉教授の修さん。商業や都市、芸能など幅広い領域で日本中世史の研究に取り組み、それまで暗く停滞した時代と考えられていた中世が、実は経済活動の活発な時代だったことを論証。通説を覆す多くの業績を挙げた。商業史研究を通し、その中で大きな役割を果たしたのが、夫とともに家業を切り盛りしていた女性たちであったことも、多様な資料から明らかにしていった。同時に芸能者や遊女ら、差別を受けた人々にも光を当てた。女性歴史研究の先駆者として多くの後進を育て、「女性史学賞」の創設に尽力。幼いころから能楽に親しみ、芸能史の研究でも多くの実績を残した。石見銀山(島根県)の歴史文献調査団長も務め、世界遺産入りに大きな役割を果たした。2005年に文化功労者、10年に文化勲章受章。主な著書に「日本中世商業発達史の研究」「能楽からみた中世」「日本中世都市論」「中世に生きる女たち」など。
参照: ウィキペディア
・ 脇田晴子さんが死去 滋賀県立大名誉教授
・ 女性史研究の歴史学者、脇田晴子さん死去 文化勲章受章
・ 脇田晴子氏死去(滋賀県立大名誉教授・国史学)

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