[おくやみ]那珂太郎 氏(詩人、日本芸術院会員)92歳 2014年6月1日逝去

[お偲び] 那珂太郎 氏(詩人、日本芸術院会員)

那珂太郎(なか・たろう)氏
生誕: 1922年1月23日
命日: 2014年6月1日 1時7分
年齢: 92歳
出身: 福岡県福岡市
肩書: 詩人、日本芸術院会員
備考:葬儀は近親者で施行。
本名、福田正次郎(ふくだ・しょうじろう)。東京帝国大学国文科卒。戦後は高校の国語教師を務め、1950年に第1詩集「ETUDES」を刊行、注目された。50年代半ばからは、萩原朔太郎の研究に本格的に取り組み、精力的に評論を発表した。65年刊行の第2詩集「音楽」が室生犀星詩人賞と読売文学賞を受賞。自由詩を成り立たせている言葉の奥底にある「音」を探る試みが評価された。75年の「はかた」では失われた故郷を歌い、以後、叙事詩的な詩風を強めた。詩集はほかに「空我山房日乗其他」(芸術選奨文部大臣賞)、「幽明過客抄」(現代詩人賞)、「鎮魂歌」(藤村記念歴程賞)などがある。03年には「現代能 始皇帝」を出した。94年から日本芸術院会員。95年秋、勲三等瑞宝章受勲。玉川大教授も務めた。
少年時代から萩原朔太郎に傾倒し、生涯、その詩を「ことばのふるさと」とした。朔太郎の詩の音楽性を精緻に分析するなど、戦後の朔太郎研究を主導し、「萩原朔太郎その他」など多くの研究書がある。筑摩書房版全集の編集にも携わった。
参照: ウィキペディア
・ 那珂太郎氏が死去 詩人
・ 詩人の那珂太郎さん死去
・ 詩人の那珂太郎氏が死去 萩原朔太郎研究で知られる 芸術院会員

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